電機受注が2カ月連続2ケタ増に

電気電子工業会(ZVEI)が11日発表した独電機業界の8月の新規受注高は前年同月比13.4%増となり、2カ月連続で2ケタ台の伸びを記録した。増加は9カ月連続。ユーロ圏(ドイツを除く)からの受注が20.3%増えて全体をけん引した。国内は9.2%増、ユーロ圏外は14.6%増だった。

1~8月の新規受注高は前年同期を13.2%上回った。国内が11.3%、ユーロ圏が17.6%、ユーロ圏外が13.2%の幅で伸びた。

8月の業界生産高は物価調整後の実質で前年同月を9.3%上回り、今年最大の伸びを記録した。増加は2カ月連続。1~8月は前年同期比で実質2.9%増えた。

9月の生産計画(先行き3カ月)で「拡大」を予定する企業の割合から「縮小」の割合を引いた数(DI)は前月の21.5ポイントから16.0ポイントへと低下し、2カ月ぶりに縮小した。

8月の業界売上高は前年同月比22.5%増の191億ユーロに拡大した。国内が24.0%、ユーロ圏が20.7%、ユーロ圏外が21.8%伸びた。

1~8月の業界売上高は前年同期比10.7%増の1,430億ユーロで、内訳は国内が13.6%増の678億ユーロ、ユーロ圏が5.7%増の269億ユーロ、ユーロ圏外が9.9%増の483億ユーロだった。

9月の業界景況感指数(DI)は3.8ポイントで、前月(5.8ポイント)をやや下回った。現状判断を示す指数が44.4ポイントから42.5ポイント、今後6カ月の見通しを示す期待指数がマイナス26.7ポイントからマイナス28.8ポイントへと落ち込んだ。

9月の輸出期待指数(DI、先行き3カ月)は前月の2.0ポイントから8.2ポイントへと好転した。

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