化学大手の独ヘンケルは10月27日、ベルギーのスタートアップ企業バイトフライズ(Byteflies)と遠隔医療分野で協業の基本合意を締結したと発表した。ヘンケルが持つ医療用接着剤とプリンテッド・エレクトロニクス(印刷技術を用い作製された電子装置)分野のノウハウと、バイトフライズの心血管疾患やてんかん患者向け遠隔モニタリング技術を組み合わせ、画期的なソリューションを開発・商業化する狙い。患者の生体データをリアルタイムで把握し、病院での治療をサポートするほか、患者の自宅での生活の質を向上できるようにする。
バイトフライズは2015年の設立。ヘンケルとは19年から医療用スマートパッチの開発で協業している。今回の基本合意により協力関係を拡大する意向だ。