三菱商事―独社と合弁、素材産業向けにサービス提供へ―

三菱商事は10月27日、独FEVグループ傘下のFEVコンサルティングと合弁会社を設立したと発表した。素材産業向けにコンサルティング・エンジニアリングサービスを提供していく。

折半出資の新会社ビヨンド・マテリアルズを東京都千代田区に設立した。低・脱炭素化など社会・産業ニーズの変化により、電気自動車(BEV)やリチウムイオン電池などの新製品に対する要求が高度化・多様化し、それらに使用される機能素材への期待も急速に高まっていることを踏まえ、素材産業向けに新しいサービスを確立。同産業と自動車などユーザー産業との「つながり」を促進していく。

三菱商事が持つグローバルなネットワークや素材産業における事業知見と、FEVコンサルティングが持つ自動車産業などのユーザーニーズや最終製品の設計・開発力、素材に関する専門知見をかけあわせ、市場調査、戦略立案・実行、製品開発・実証試験などでの支援・サービスを、デジタル技術を活用しながら提供していく。

FEVグループは独西部のアーヘンに本社を置き、7,000人以上の従業員を持つ。BEVなどに使用される電池システムから車体まで、一貫したエンジニアリングサービスを提供している。スペイン、フランス、米国、中国、日本、アラブ首長国連邦にも事務所を持つ。FEVコンサルティングはFEVグループの技術ノウハウを活用してコンサルティング活動を展開している。

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