EU新車販売、3カ月連続増加

欧州自動車工業会(ACEA)が17日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の10月の新車販売(登録)台数は74万5,855台となり、前年同月から12.2%増加した。販売増加は3カ月連続。上げ幅は前月の9.6%から拡大した。(表参照)

主要市場はドイツが16.8%、フランスが5.5%、イタリアが14.6%、スペインが11.7%の幅で増えた。

欧米の主要メーカーは、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が41.7%増と大きく伸びた。ルノーは0.2%増、ステランティスは4.3%減。日本勢はトヨタが38.7%増と好調だった。日産は0.7%増、マツダは4.6%増。三菱は31.9%減、ホンダは5.3%減と振るわなかった。

EUの新車販売は6月まで12カ月連続で前年同月を下回っていた。販売回復は比較対象となる前年同月がサプライチェーンの混乱による半導体不足で車両供給が減り、販売が急減した反動という面が大きい。10月はコロナ禍前の19年同月の29万台近く下回っている。1~10月の累計では前年同期比8.1%減の752万9,965台だった。

EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの10月の販売台数は14.1%増の91万753台。英国は26.4%増となっている。

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