独電気電子工業会(ZVEI)が16日発表した同国の9月の電機製品輸入高は前年同月比25.3%増の229億ユーロと大幅に拡大した。輸出高も11.7%増の214億ユーロと2ケタ台の伸びを記録したものの、輸入を6カ月連続で下回った。中間財価格の高騰やドル高ユーロ安が反映されているもようだ。1~9月期も輸入高(前年同期比18.9%増の1,890億ユーロ)が輸出高(8.2%増の1,803億ユーロ)を上回っており、今年は通年でも輸入超過となる見通しだ。
9月の輸出高が最も大きかった仕向け先国は米国で、前年同期比39.3%増の23億ユーロと大幅に拡大した。中国は5.5%増の23億ユーロとなり、僅差で2位に転落。3位はフランス(3.3%増の12億ユーロ)、4位はオランダ(12.3%増の11億ユーロ)、5位はイタリア(10.0%増の11億ユーロ)と続いた。仕向け先上位10カ国のなかで減少したのは英国(5.1%減の8億3,600万ユーロ)とポーランド(0.6%減の10億ユーロ)の2カ国。
1~9月の輸出成長率を仕向け先地域別でみると、北米は23.4%増の186億ユーロと最も大きかった。ラテンアメリカ(12.1%増の42億ユーロ)とアジア(11.4%増の409億ユーロ)も2ケタ台に上っている。足元の欧州は4.6%増の1,125億ユーロと比較的小幅な伸びにとどまった。