英国、米国の両政府は7日、エネルギー分野での連携を強化すると発表した。英国がロシア産エネルギーへの依存から脱却するのを米が支援し、英への液化天然ガス(LNG)供給量を2021年の2倍以上に増やす。
英金融情報会社リフィニティブのデータによると、米国から英国へのLNG輸出は21年に40億立方メートルだった。ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー危機が生じた22年は、11月までに110億立方メートルに拡大した。今回の合意では、23年の輸出を前年並みの高水準の90億~100億立方メートルとする。
英国は他の欧州諸国と比べてロシア産エネルギーへに依存度は低い。それでもエネルギー危機の大きなしわ寄せが及んでおり、LNGが高騰して家計を圧迫している状況だ。米からの輸入拡大によって、価格が下がると期待している。
このほか両国は、クリーンエネルギーへの投資、省エネ化の促進などで連携することでも合意した。