22年のEU新車販売4.6%減、部品不足で29年ぶり低水準

欧州自動車工業会(ACEA)が18日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の2022年の新車乗用車の販売(登録)台数は925万5,930台となり、前年から4.6%減少した。上半期にサプライチェーンの混乱に伴う部品不足で不調だったことが響き、1993年以来29年ぶりの低水準に落ち込んだ。(表参照)

EUの新車販売は7月まで13カ月連続で前年同月を下回っていた。8月から回復に転じ、12月は12.8%増の89万6,967台と5カ月連続で伸びたが、通年では3年連続で低迷した。

主要市場の通年の販売台数はイタリアが9.7%減、フランスが7.8%減、スペインが5.4%減。ドイツは12月に38%増加するなど下期に盛り返し、1.1%増となった。

メーカー別にみると、欧米勢はメルセデスベンツが微増だったのを除いて減少。最大手フォルクスワーゲン(VW)は5.2%減だった。日本勢はトヨタが7.7%増、ホンダが4.4%増と健闘したが、日産が10.2%、マツダが11.2%、三菱が14.4%の幅で減った。

EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの22年の販売台数4.1%減の1,128万6,939台。英国は2.0%減の161万4,063台だった。

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