VW、スペインに電池セル工場建設

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は18日、スペイン東部のバレンシア県に車載電池セル工場を建設することを明らかにした。補助金交付が決まったことから正式決定した。dpa通信などが報じた。

県都バレンシア北方のサグント市に工場を設置し、2026年から操業を開始する。年産能力は40ギガワット時(GWh)。生産では再生可能エネルギー電力を用い、搭載車が製品ライフサイクル全体で排出する二酸化炭素(CO2)の量を削減する。3,000人以上の雇用を予定している。

VWは昨年3月、同社とスペイン子会社セアトがサプライヤーと共同でスペインに総額70億ユーロ超を投資する計画を明らかにした。電動車のバリューチェーンを同国に構築する方針で、バレンシア県には電池セル工場を建設する考えを表明していた。

バレンシアの新工場は独ザルツギターに続くVWグループ2カ所目のセル工場で、量産車用の次世代セル(統一セル)を生産する。VWは電池セル工場を欧州の計6カ所に設置し、生産能力で240GWhを確保することを計画している。

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