電機輸入、11月も過去最高を更新

独電気電子工業会(ZVEI)がこのほど発表した同国の昨年11月の電機製品輸入高は前年同月比19.5%増の248億ユーロとなり、ひと月の額としての過去最高を前月に引き続き更新した。輸出高も11.7%増の224億ユーロと2ケタ台の伸びを記録したものの、輸入を8カ月連続で下回った。中間財価格の高騰やドル高ユーロ安が反映されているもようだ。

1~11月期も輸入高(前年同期比19.8%増の2,399億ユーロ)が輸出高(8.8%増の2,250億ユーロ)を上回っており、2022年は通年でも数十年ぶりに輸入超過となるのがほぼ確実だ。

先進国向けの11月の輸出高は146億ユーロで、前年同月を11.3%上回った。伸び率が最も大きかった仕向け先国は米国で30.5%を記録。これに台湾が30.4%、オランダが26.9%、日本が17.8%、フランスが12.8%で続いた。韓国は0.8%減、チェコは7.2%減と振るわなかった。

新興国向けは12.4%増え77億ユーロとなった。伸び率はアラブ首長国連邦向けが67.0%で最大。2位以下はタイ(62.0%)、メキシコ(52.9%)、インド(37.4%)、トルコ(33.2%)の順で続いた。中国は13.6%だった。ポーランドは2.2%減。欧州連合(EU)の制裁対象となっているロシアは66.9%減と大幅に落ち込んだ。

最大の輸出先国は中国で、24億ユーロに上った。これに米国が21億ユーロ、オランダが14億ユーロ、フランスが13億ユーロで続いた。

輸入先では中国がダントツで大きく、87億ユーロに達した。2位ポーランドは16億ユーロ、3位米国は13億ユーロ。日本は8億ユーロだった。

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