コベストロ、熱可塑性ポリウレタン工場を中国に建設

化学大手のコベストロは23日、中国南部の珠海に熱可塑性ポリウレタン(TPU)工場を建設すると発表した。中国などアジアで拡大する需要に対応する狙い。工場にはイノベーションセンターも設置し、顧客ニーズに見合った製品・ソリューションを速やかに開発・製造できるようにする。

年産能力12万トンの同社最大のTPU工場を設置する。投資額は億(ユーロ)のケタ台の前半で、TPU分野では同社史上最大という。

工事は3期に分けて行う。第1期は2025年末の終了予定で、年産能力約3万トンを計画している。新規雇用は80人強。第3期は33年に終了する。

工場で使用する電力はすべて再生可能エネルギー由来のものとする。また、化石燃料以外の原料を最低でも25%用いた「CQ」ラベルの製品も生産する。製品は必要に応じて欧州と北米にも供給する方針だ。

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