アップル―ミュンヘンの半導体設計拠点に10億ユーロ追加投資―

米IT大手アップルは2日、ドイツ南部のミュンヘンにある半導体設計センターに今後6年で10億ユーロを投資すると発表した。同センターは10億ユーロ強を投じて昨年秋に開設したばかり。同社は半導体メーカーへの依存度を早急に引き下げたい考えで、半導体の独自開発に注力している。

ミュンヘン半導体設計センターは中央駅に近いカール通りにある。同センターでは現在、主に5G無線通信技術、省エネ半導体、デジタル回路とアナログ回路を混載するミックスドシグナル技術の研究・開発に取り組んでいる。同地には優れたIT技術者が多く、アップルのハードウエアテクノロジー担当上級副社長であるジョニー・スルージ氏は、「ミュンヘンの研究・開発チームは高性能でより効率的かつ消費電力の少ない製品開発に向けたわが社の取り組みで決定的に重要な役割を果たしている」と明言した。

今回打ち出した投資計画では、カール通り周辺のザイト通り、デニス通り、マールス通りに計3拠点を設置。カール通りの拠点も含め従業員が緊密に協業できるようにする。

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