中国からの入国で陰性証明が不要に

ドイツ政府は2月22日、中国からの渡航者に抗原迅速テストでの陰性証明を義務付ける措置を同日付で撤廃したと発表した。新型コロナウイルス対策の司令塔であるロベルト・コッホ研究所(RKI)が中国に対する「懸念される変異株(VOC)が発生する恐れのある変異株地域」指定を解除したためで、国内空港での無作為検査も撤廃した。

中国では12月7日にゼロコロナ政策が突然、大幅に緩和され、感染者が急速に拡大した。同国で流行する変異株は欧州のものと同一である可能性が高く、欧州に新たな変異株が持ち込まれるリスクは低いとみられていたものの、新型コロナ感染に関する中国政府の情報開示が不十分なことから、欧州連合(EU)加盟国は陰性証明の提示を奨励することで合意。ドイツ政府はこれに基づき陰性証明の提示などを義務付けていた。

その後、中国で新たなVOCが発生した形跡がないことから、EU加盟国は16日、中国からの渡航者を対象とする規制を段階的に撤廃することで合意。出発前の検査を2月末までに不要とし、3月には無作為検査を廃止することを取り決めた。

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