独エネルギー水道産業連合会(BDEW)は14日、国内の公共の電動車用充電ケーブル数(チャージングポイント)が1月1日時点で8万541本となり、前年同日から35%増加したと発表した。出力150キロワット(kW)以上の急速充電ケーブルが83%増の7,037本と特に大きく増えたことから、国内全体の総出力は1.74ギガワット(GW)から2.47GWへと42%拡大した。1本当たりの出力は5年前の約20kWから約30kWへと増えている。
BDEWは欧州連合(EU)欧州委員会の基準を踏まえ、ドイツの総出力は電気自動車(BEV)250万台分のニーズに相当すると指摘した。国内のBEV登録数は約100万台であるため、充電インフラが不足しているとの批判は当たらないとしている。
同連合会の役員はこれに絡んで、充電インフラの普及度をケーブルの本数で判断するのは技術の進歩に見合っていないと指摘。判断基準を本数から出力に改めるべきだと強調した。国内のケーブル数を2030年までに100万本にするとした政府与党の政権協定を時代遅れと批判している。