1月の独電機貿易、輸出が過去最高更新も貿易赤字に

独電気電子工業会(ZVEI)が16日に発表した同国の1月の電機輸出高は前年同月比17.8%増の205億ユーロとなり、1月の過去最高を更新した。インフレで額が膨らんだため、大幅増となった。

電機製品の輸入高は18.5%増えて227億ユーロとなったことから、貿易収支は22億ユーロの赤字となった。電機貿易の収支では昨年から赤字が続いている。

先進国向けの輸出高は136億ユーロで、前年同月を19.1%上回った。オランダ(57.8%増の14億ユーロ)、イタリア(30.9%増の11億ユーロ)、日本(25.3%増の2億9,300万ユーロ)、オーストリア(24.4%増の9億300万ユーロ)、米国(22.4%増の19億ユーロ)が特に大きく伸びた。

新興国向けは15.2%増の69億ユーロだった。タイ(55.2%増の1億1,500万ユーロ)、トルコ(36.9%増の3億3,900万ユーロ)、インド(34.1%増の2億2,500万ユーロ)、ブラジル(33.4%増の1億4,100万ユーロ)、ハンガリー(29.2%増の7億600万ユーロ)、メキシコ(28.5%増の2億5,500万ユーロ)、ルーマニア(25.4%増の4億5,100万ユーロ)、マレーシア(25.0%増の2億3,300万ユーロ)、南アフリカ(24.4%増の1億3,300万ユーロ)、ポーランド(18.2%増の9億1,200万ユーロ)で伸び率が全体の平均を上回った。

中国向けは3.1%増の19億ユーロと小幅な伸びにとどまった。金額で米国をわずかに下回っている。チーフエコノミストは、米国が中国を上回るのは過去6年半で3回目であることを指摘した。

ロシア向けは81.8%減の5,300万ユーロに激減した。ウクライナ進攻に対する欧州連合(EU)の制裁が反映された格好。現在もロシアに輸出されている製品は主に医療機器だという。

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