ドイツ政府が資金支援する燃料電池生産のための国家行動計画(H2GO)を構成するサブグループの1つ。Stack2Pでは、車載燃料電池(スタック)のリサイクルに取り組む。スタックの解体工程の自動化および効率改善、燃料電池を構成する部材の再使用(リユース)や修理(リペア)、修復(リファービッシュメント)、再利用(リサイクル)などを研究課題としている。
当該プロジェクトには、フラウンホーファー研究機構から、被膜・表面技術研究所(IST)、工作機械・成形技術研究所(IWU)、セラミック技術・システム研究所(IKTS)、生産技術・応用マテリアル研究所(IFAM)の4機関が参加している。
当該プロジェクトでは、例えば、リサイクルに配慮した製品デザインや、燃料電池の主要部品である膜電極接合体(MEA)の分解および貴金属のプラチナの回収などに取り組む。
IWUは産業パートナーのアウマン(Aumann Limbach-Oberfrohnau)と協力し、ヴォルフスブルクにあるオープンハイブリッド・ラボファクトリー(OHLF)の研究キャンパスに燃料電池スタックの解体を全自動化する研究用プラントを開設する。
H2GOは、大型貨物輸送車向けを中心に、燃料電池を経済的に生産するための産業技術の開発・実用化に取り組むプロジェクト。フラウンホーファー研究機構の19研究所が参加している。