独自動車工業会(VDA)は3日、同国に本社を置く自動車メーカーとサプライヤーの2023~27年の世界研究開発(R&D)投資額が2,500億ユーロ超となり、22~26年の約2,200億ユーロから大幅に拡大する見通しを明らかにした。電池などの電動モビリティ、自動運転、デジタル化の3分野が牽引車となる。ヒルデガルト・ミュラー会長は、「我々はトランスフォーメーションの推進者だ」と述べるとともに、「独自動車業界は今後も世界で環境に最も優しく、かつ最も効率的・近代的な自動車を作る意向だ」と強調した。
欧州連合(EU)欧州委員会のデータ(2022年EU産業R&D投資スコアボード)をもとにVDAが独自計算したところによると、独自動車業界の21年の世界R&D投資額は前年比6%増の452億ユーロに拡大した。世界の自動車業界の全R&D投資額に占める割合は33%で、日本、米国、中国を抑え最も多いという。EU自動車業界の同投資に占めるドイツの割合は76%に達する。
独自動車業界が23~27年に全世界の工場建設・拡張と設備に投じる額は約1,300億ユーロに上る見通し。