ドイツ連邦統計局が4月28日発表した4月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比7.2%増となり、上げ幅は前月を0.2ポイント下回った。インフレ率の低下は2カ月連続。構成比重の大きい食料品とサービスで上昇率が縮小したことが大きい。ただ、インフレ率は依然として高く、沈静化には程遠い状況だ。
食料品の上げ幅は17.2%と大きかったものの、前月の22.3%からは大幅に縮小した。サービスも4.7%となり、前月を0.1ポイント下回った。
エネルギーは6.8%だった。前月の3.5%から拡大したものの、2カ月連続でインフレ率を下回った。ロシアのウクライナ進攻(2022年2月24日開始)に伴うエネルギー価格の高騰が始まってからすでに1年が経過していることから、今年3月以降はベース効果で上げ幅が小さくなっている。
消費者物価指数は前月比では0.4%の上昇だった。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が7.6%、前月比が0.6%だった。