ドイツ在住の移民1世と2世(移住の歴史を持つ住民)が昨年は2,019万4,000人となり、前年比で6.5%増えたことが、連邦統計局の20日の発表で分かった。ウクライナ、シリア、アフガニスタンなどからの難民が7.3%増えたことが最大の押し上げ要因。全人口(8,310万3,000人)に占める割合は23.0%から24.3%へと上昇した。
統計では1950年以降に流入した移民を1世、1世の夫婦・カップルを親に持つ人を2世と定義している。それによると、移民1世は1,528万6,000人で、全人口の18.4%を占めた。2世は490万8,000人(人口比5.9%)。移民に該当しない人(ドイツ国籍を持たない人を含む)は5,905万9,000人で、人口比は71.1%、両親の片方が移民1世に該当する人は385万人で、4.6%だった。
統計局は移民に関して「移住の歴史を持つ住民」のほか、「移住の背景を持つ住民」という概念でも統計を作成している。移住の背景を持つ住民とは、自分自身ないし両親の少なくとも1人がドイツ国籍を持たない夫婦・カップルから産まれた人を意味する。この概念に基づく移民の人口比は昨年28.7%に上った。