高級乗用車大手の独メルセデスベンツは9日、低炭素アルミニウムを用いた車両の量産を年内に開始すると発表した。自社製品の炭素中立(カーボンニュートラル)を2039年までに達成する目標実現に向けた取り組みの一環。まずは電気自動車(BEV)の「EQS」「EQE」などに投入する。
同社は昨年12月、生産に伴う二酸化炭素(CO2)排出量の少ない低炭素アルミをノルウェーのノルスク・ハイドロから調達することで基本合意した。生産1キログラム当たりのCO2排出量は2.8キログラムで、欧州平均に比べ同排出量が約70%少ない。また、リサイクリング材料が最低でも25%含まれている。