フォルクスワーゲン―評価損で大幅減益に―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が4日発表した2023年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益は57億4,700万ユーロとなり、前年同期を31.0%下回った。比較対象の22年1-3月期は原料調達のリスクヘッジ取引で巨額の評価益を計上しており、今年1-3月期はその反動が出た格好。ヘッジ取引を除いたベースでは営業利益が35%増の71億ユーロに拡大した。税引き後利益は29.9%減の47億3,000万ユーロだった。

売上高は21.5%増の761億9,800万ユーロと大幅に拡大した。欧州と北米販売が好調だったほか、価格を引き上げたことが大きい。売上高営業利益率は前期の13.3%から7.5%へと低下した。販売台数は7.5%増の204万1,000台だった。

23年12月期は売上高で10~15%増、売上高営業利益で7.5~8.5%を見込む。

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