BMW―次世代BEV「ノイエ・クラッセ」を中国で生産―

高級乗用車大手の独BMWは中国・瀋陽で開催した現地合弁BMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)の設立20周年イベントで、次世代電気自動車(BEV)「ノイエ・クラッセ」を同地で生産すると発表した。搭載する次世代電池も「ローカル・フォー・ローカル」方針に基づき現地生産する。

ノイエ・クラッセは航続距離の拡大と充電時間の短縮を実現する同社初の円筒形電池を搭載する車両。今後の車両のカギとなる「電動」「デジタル」「循環性(リサイクル)」を柱とする。25年の市場投入を予定している。

瀋陽での生産は26年から開始する。これに伴い100億人民元を投じて同地に高圧電池工場を建設。同年から車載電池を生産する。約2,000人の新規雇用を見込んでいる。

同社はハンガリーや米国、メキシコでもBEV工場の近くに電池の生産施設を設置することを明らかにしている。重量の大きい電池の輸送距離を短くすることで、物流に伴う二酸化炭素(CO2)の排出量を削減する狙いがある。サプライチェーンの強靭化につながる効果も見込める。

BMWは中国で調達網を拡充している。BBAの現地サプライヤーは現在およそ430社に上る。そのうち約100社は瀋陽市内にある。

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