ボッシュ―ミドルウエアの中国企業に出資―

自動車部品大手の独ボッシュは車両向けのミドルウエアを開発・製造する中国のスタートアップ企業オートコア・エーアイ(AutoCore.ai)に出資すると発表した。ベンチャー投資子会社ロバート・ボッシュ・ベンチャー・キャピタル(RBVC)が他の投資会社とともにオートコア・エーアイの資金調達に応じる。

オートコア・エーアイは2018年の設立。多くの半導体メーカーと戦略協業し、すでに自動車メーカーとティア1のサプライヤーに製品を供給している。RBVCのインゴ・ラーメゾール社長は「オートコア・エーアイは中国の卓越した革新的な企業を代表している。国際的な自動車サプライチェーンにおける人気の高いスペシャリストになり得る」と期待感を示した。

オートコア・エーアイはソフトウエア定義型自動車の分野でボッシュが持つネットワークのメリットを享受する見通し。ボッシュないし同社の提携先と協業することが視野に入っている。

ミドルウエアはOS(基本ソフト)とアプリケーションソフト(応用ソフト)の中間に位置するソフトウエア。複数の応用ソフトが共通利用する機能を一手に引き受けることから、高度な処理や応用ソフト開発の効率化につながる。異なるOSやハードウェアでも動作可能というメリットもある。

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