欧州自動車工業会(ACEA)が17日に発表したEU27カ国の4月の新車乗用車の販売(登録)台数は80万3,188台となり、前年同月から17.2%増加した。販売増加は9カ月連続。特に電気自動車(EV)の販売急増が続いている。
純電気自動車(バッテリー式電気自動車=BEV)は51.9%増の9万4,561台。全体でのシェアは11.8%で、前年同月の9.1%から拡大した。ルーマニア、キプロスを除くEU加盟国で2~3ケタの伸びを記録した。
エンジンを搭載したハイブリッド式電動自動車(HEV)は22.7%増。シェアは23.7%から24.8%に伸びた。主流のガソリン車は17.3%増で、シェアは前年同月とほぼ同水準の38.2%だった。ディーゼル車は横ばいで、シェアは17.2%から14.7%に縮小した。
主要市場はドイツが12.6%、フランスが21.9%、イタリアが29.2%、スペインが8.2%の幅で増えた。
欧米の主要メーカーはフォルクスワーゲン(VW)が31.2%増、ルノーが41.1%増となるなど大半が伸びた。特にEVメーカーの米テスラが788.9%増と絶好調だ。日本勢は日産が1.6%増、マツダが22.4%増、スズキが45.2%増となったが、トヨタが1.4%、三菱が47.9%、ホンダが63.9%の幅で低迷した。
EUに英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州31カ国ベースの販売台数は16.1%増の96万4,932台。英国は11.6%増の13万2,990台だった。