EU統計局ユーロスタットが16日に発表した3月の貿易収支(速報値、季節調整前)統計によると、ユーロ圏の収支は256億ユーロの黒字となった。黒字となるのは2カ月連続。エネルギー輸入額が減ったことで改善が進んでいる。(表参照)
黒字幅は前月の46億ユーロを大きく上回った。輸出は前年同月比7.5%増の2,692億ユーロ。機械、自動車、化学品の輸出が増えた。一方、輸入はエネルギーが減り、10%減の2,436億ユーロにとどまった。
EU27カ国ベースでは輸出が9.4%増の2,422億ユーロ、輸入が13.2%減の2,175億ユーロで、247億ユーロの黒字となった。
EUと主要貿易相手国の1~3月の収支をみると、対ロシアはウクライナ侵攻への制裁でエネルギー輸入を制限した影響で、輸入が前年同期比で72.1%減の181億ユーロに縮小。赤字が前年同期の465億ユーロから66億ユーロに減った。
対日は輸出が10.3%減の165億ユーロ、輸入が13%増の182億ユーロで、16億ユーロの赤字。前年同期の黒字(23億ユーロ)から悪化した。