VWグループ販売の伸びに鈍化傾向、中国は10%減少

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が18日発表した7月のグループ新車販売台数は前年同月比6.6%増の72万5,400台となり、これまでに引き続き拡大したものの、伸び率は2カ月連続で1ケタ台にとどまった。国別の最大市場である中国の不振(10.2%減の26万400台)が前月に引き続き響いた格好だ。北米も横ばいの7万8,600台にとどまった。

そのほかの地域はすべて2ケタ増を確保した。足元の西欧は21.4%増の27万4,500台、中東欧は15.5%増の4万2,000台、南米は18.8%増の5万5,800台、中国を除くアジア太平洋は16.7%増の2万8,700台、中東・アフリカは45.2%増の3万3,400台となっている。

ブランド・グループ別でみると、大衆車(ブランド・グループ・コア)は5.2%増の56万3,900台となった。主力のVWブランド乗用車は0.9%減の41万2,100台に後退したものの、シュコダ(17.4%増)、セアト/クプラ(45.7%増)、VWブランド商用車(23.3%増)が大きく伸びて全体を押し上げた。

高級車(ブランド・グループ・プログレッシブ)は14.1%増の15万8,000台で、主力のアウディは14.7%増の15万6,300台。ポルシェを対象とするスポーツ車(ブランド・グループ・スポーツラグジュアリー)は7.2%減の2万4,800台に落ち込んだ。

商用車(ブランド・グループ・トラックス)は10.8%増の2万6,700台。VWトラック・アンド・バスは37.1%減の3,200台と振るわなかったものの、MANが38.6%増9,300台、ナビスターが30.3%増の7,200台と好調だった。スカニアは2.9%増の7,000台。

1~7月のグループ販売台数は514万5,600台で、前年同期を11.8%上回った。中国(2.7%減)を除いてすべて増加。増加幅は西欧で26.1%、中東欧で12.1%、北米で11.9%、南米で15.4%、中国を除くアジア太平洋で12.0%、中東・アフリカで31.1%に上った。ブランド・グループ別では大衆車が10.5%増、高級車が15.1%増、スポーツ車が11.3%、商用車が20.8%だった。

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