オルレンと横河電機が提携、SAF燃料の生産技術開発で

ポーランド石油大手オルレンは22日、横河電機の欧州地域統括会社ヨコガワ・ヨー
ロッパ(オランダ)と持続可能な航空燃料(SAF)の生産技術開発で提携すると発
表した。二酸化炭素(CO2)とグリーン水素からSAFを大量生産するための統合的な
制御ソリューションを共同で開発する。オルレンは成長が見込まれるSAF市場で主
導的地位を狙っており、2030年末までに年間7万トンの生産能力を整備する計画
だ。
両社の協力には、「デジタルツイン」技術を用いて生産施設を仮想的に可視化する
ことも含まれる。これにより最も効率的な方法で生産プロセスのシミュレーション
と微調整を行うことが可能になる。
SAFは再生可能エネルギーによる電気分解で生成された水素と、様々な産業現場か
ら回収したCO2を組み合わせて製造される。高い環境性能に加え、ジェット燃料な
ど従来の化石由来製品とほぼ同じ特性を備えているため、既存の内燃機関や物流イ
ンフラを変更することなく使える利点がある。

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