半導体の米GFが独に80億ドル投資

半導体受託製造大手の米グローバルファウンドリーズ(GF)が独東部ドレスデンの工場に80億ドルを投資する意向だ。業界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が独政府の補助金を受けて同地に工場を建設する計画を踏まえたもので、TSMCと同様の支援を国から受けることを条件としている。トーマス・コールフィールド最高経営責任者(CEO)が『ハンデルスブラット』紙に明らかにした。

ドレスデン工場の生産能力を2030年までに約2倍に拡大する。すでに独政府、欧州連合(EU)欧州委員会と協議を行っている。

TSMCは8月、欧州半導体大手インフィニオン、ボッシュ、NXPと共同でドレスデンに工場を建設する計画を発表した。出資比率はTSMCが70%で、残りは欧州3社がそれぞれ10%を予定している。欧州半導体法の枠組みで補助金の交付を受けることが正式に決まれば、投資に踏み切る。投資額は100億ユーロ超。補助金の額は明らかにされていないものの、独政府は50億ユーロを交付するもよう。

GFはTSMCと同じ補助率を求めているとみられる。投資額が80億ドルであれば40億ドルを補助金で賄う計算となる。

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