インテルの独工場、年内着工か

米半導体大手インテルがドイツで計画する工場の建設は順調にいけば年内に始まるもようだ。ケイヴァン・エスファルジャニ最高グローバル・オペレーション責任者(CGOO)はスイスのダボスで開催中の世界経済フォーラムで、すべては計画通りに進んでおり、現在は欧州連合(EU)欧州委員会の補助金認可を待っているところだと言明。「2024年末に鍬入れ式を実施できることを願っている」と述べた。

同社は昨年6月、独東部のマグデブルクに半導体工場を開設すると正式発表した。投資額は300億ユーロで、そのうち100億ユーロを補助金で賄う予定だ。補助金の拠出元となる国の基金には憲法裁判所の違憲判決で巨額の財源不足が発生しているものの、政府はインテルへの助成方針を堅持している。

エスファルジャニ氏は工場建設が順調に進めば、27年から生産が始まる見通しも明らかにした。第1段階として約3,000人を雇用する。数千人規模の間接雇用を見込んでいる。

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