トルコ中銀が8会合連続で利上げ、引き締めサイクルの終了も示唆

トルコ中央銀行は25日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利
を2.5ポイント引き上げ、45%とすることを決めた。物価の上昇に歯止めをかける
ため8会合連続の利上げに踏み切った。一方で、金利は充分に高い水準だとの認識
を示し、利上げサイクルの終了を示唆した。
インフレ率は12月に64.77%となり、前月から2.79ポイント上昇した。昨年6月
(38.21%)からの上げ幅は26.56ポイントに上る。通貨リラ安を受けた食品輸入価
格の上昇、ガソリンを含む燃料価格の高騰、税率の引き上げによるエネルギー価格
の上昇が大きい。
中銀は声明で、内需の伸びとサービス分野での根強いインフレ基調、地政学的リス
クによりインフレ圧力は高いままだとする一方、これまでの引き締め政策の効果に
よりインフレ期待と価格設定に改善の兆候が見られると指摘。金利はディスインフ
レ傾向を確立するのに必要な水準に達したとの認識を示すとともに、インフレ率が
大幅に低下して収束するまで現行の高水準を維持すると明言した。

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