Ifo経済研究所が8日に発表した独自動車業界の10月の景況感指数(DI)はマイナス
27.7ポイントとなり、前月のマイナス23.4ポイントから一段と悪化した。現状判断
を示す指数がマイナス14.5ポイントからマイナス27.5ポイントへと大幅に低下した
ため。今後6カ月の見通しを示す期待指数は3.9ポイント増のマイナス27.9ポイント
に改善した。水準自体は極めて低い。調査担当者は「欧州域外企業とのし烈さを増
す競争がドイツの自動車産業をますます苦しめている」と述べた。
景況感が悪化しているのは新規受注が国内外で減少しているためだ。受注が不足し
ているとの回答は44.3%に達し、コロナ禍初期に当たる2020年7月以来の低水準と
なった。
10月(第4四半期初頭)の工場稼働率は75.5%で、7月(第3四半期初頭)の78.9%
から3.4ポイント低下。4月(第2四半期初頭)に比べると10.1ポイントも下がっ
た。
輸出の見通しに関する10月の指数は前月を7.8ポイント下回るマイナス32.8ポイン
トとなり、20年春以来の低水準に落ち込んだ。