上海汽車、トルコ現地生産交渉が前進

トルコの自動車ディーラー、ドアン・トレンドは8日、トルコでの合弁生産に向け
た中国・上海汽車(SAIC)との交渉が「前進している」と発表した。カーン・ダー
テキン最高経営責任者(CEO)によると、1年前にSAICと交渉を開始。10日から代表
を中国に派遣し、話し合いを「次の段階に進める」という。
ドアン・トレンドはSAICグループブランドのMG、大通(Maxus)のほか、スズキの
販売を手がけ、2023年は合計2万3,300台を売り上げた。
トルコではすでに、比亜迪汽車(BYD)が10億米ドルを投じて、マニサ県で年産能
力15万台の工場を整備中だ。来年末から電動車とハイブリッド車を生産する。最大
で5,000人の雇用創出が予想されている。
奇瑞汽車(チェリー)との誘致交渉も終盤に差し掛かっているもようだ。
トルコ政府は国内生産を支援するため、中国からのエンジン車、ハイブリッド車、
電動車の輸入に追加関税を課している。
なお、SAICは先ごろ、エジプトのMG代理店を傘下に持つマンスール・グループと、
現地工場を共同設置することで合意したが、ダーテキンCEOは「トルコ工場と競合
するものではない」として、トルコ現地生産の検討に影響することはないという考
えだ。

上部へスクロール