伊フィアットは5日、米クライスラー・グループに対する出資比率を、53.5%から58.5%に引き上げたことを明らかにした。米政府が設定したクライスラー再建計画に盛り込まれた燃費改善目標が達成されたため。これにより、両社は計画している合併に一歩前進した格好だ。
\クライスラーは昨年末、フィアットの車台(プラットホーム)をベースとする「ダッジ・ダート」の試作車でガソリン1ガロン当たりの走行距離が40マイルという燃費基準をクリア。同モデルの生産を米国で開始することを米財務省に報告した。
\フィアットとクライスラーを率いるセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)は、「5%の出資比率引き上げは、両社の統合に向けた重要なステップだ」とコメントした。
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