フィンランドの自動車受託生産メーカー、ヴァルメット・オートモーティブは24日、ドイツのオスナブリュックを拠点とする開発サービス会社CAEオートモーティブを1月1日付けで買収したと発表した。
\独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、CAEオートモーティブは車体や内装、ルーフシステム、電子機器、照明機器などを開発している。同社のフレッド・ファールトマン社長がメディアに明らかにしたところによると、CAEオートモーティブは2010年の設立で、従業員は現在23人。独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)やヴァルメットのほか、独自動車部品大手のZFやヘラー、英自動車大手のロータスなどを顧客に持つ。同社長はヴァルメットによる買収について、「当社は事業規模が小さいため、南ドイツに拠点を持つ大手自動車メーカーと取引関係を構築するのが難しく、今回の取引で受注チャンスが増える」と述べ、今後の事業展開に期待を示している。
\ヴァルメットはCAEオートモーティブの資本の100%を取得して完全子会社とする。今後さらに人員を増やし、事業を拡大する方針を示している。ヴァルメットは2010年に経営不振に陥った独競合のカルマンからドイツとポーランドのルーフシステム事業を買収した。ドイツでは現在、オスナブリュックに従業員約390人を抱えている。
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