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2012/2/10

企業情報 - 自動車メーカー

スズキ、英社と燃料電池システムの合弁設立

この記事の要約

スズキと英クリーンエナジー・エンジニアリング会社のインテリジェント・エナジーは7日、燃料電池システムを開発・製造する合弁会社を設立すると発表した。空冷式燃料電池システムをはじめとする燃料電池の量産技術開発や製造のほか、燃 […]

スズキと英クリーンエナジー・エンジニアリング会社のインテリジェント・エナジーは7日、燃料電池システムを開発・製造する合弁会社を設立すると発表した。空冷式燃料電池システムをはじめとする燃料電池の量産技術開発や製造のほか、燃料電池部品の国際的なサプライチェーンの構築および燃料電池車の普及で協力していく方針を示している。

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具体的には、インテリジェント・エナジーを傘下に持つインテリジェント・エナジー・ホールディングスとスズキの折半出資で新会社「SMILE FCシステム」を設立する。新会社の本社を静岡の浜松にあるスズキの本社内に置き、主にスズキの横浜研究所で開発業務を行っていく。

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燃料電池の冷却装置に空冷式を採用したシステムは、水冷式に比べ軽量かつ小型で低コスト化が見込める利点がある。両社は2006年から燃料電池分野で協力関係にある。2011年にスズキが欧州統一型式認証(WVTA)を取得した空冷式燃料電池スクーターの「バーグマン・フューエルセル・スクーター」の開発でも両社は協力した。

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両社は合弁会社を通してインテリジェント・エナジーが持つ燃料電池技術をスズキの次世代燃料電池車に導入する非独占ライセンス契約でも合意した。スズキは合弁会社の設立により、燃料電池システムの開発費を抑えることができる利点がある。また、インテリジェント・エナジーにとっては、スズキの生産技術を今後の開発に活かせることに加え、次世代の自動車向け空冷式燃料電池システムの開発で日本のサプライチェーンに参入する足がかりを築くことができる。

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