カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナル傘下のマグナ・シュタイヤー (オーストリア、以下マグナ)は、独メルセデス・ベンツのプレミアムSUV「Gクラス」の受託生産を2020年まで継続することで合意したもようだ。メルセデス側はコスト上の理由から同社との契約を打ち切る方針を示していたが、マグナが価格などの条件で譲歩したことで契約を延長することを決めた。6日付墺『クライネ・ツァイトゥング』紙が消息筋から得た情報として報じた。
\メルセデス・ベンツは1976年からオフロード車の生産をマグナに委託しているが、需要増加に伴いオーストリアでの生産コストが高くなり、生産をハンガリーに移管する方針を打ち出していた。マグナはこれに対し、30年以上に続く提携関係を失うことは打撃が大きいとして、生産コストの引き下げなどに応じた。
\マグナは辛うじて契約の継続を確保したものの、コスト圧力は大きく高まった。このため、同社はポーランドなど東欧での生産を視野に入れているという。
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