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2012/2/10

企業情報 - 自動車メーカー

三菱自、欧州生産を2012年末で終了

この記事の要約

三菱自動車は6日、オランダのボーンにある欧州生産拠点、ネザーランド・カー・ビー・ブィー(Netherlands Car B.V./以下、ネッドカー)の生産を2012年末で終了すると発表した。欧州市場で販売するラインアップ […]

三菱自動車は6日、オランダのボーンにある欧州生産拠点、ネザーランド・カー・ビー・ブィー(Netherlands Car B.V./以下、ネッドカー)の生産を2012年末で終了すると発表した。欧州市場で販売するラインアップに変更はなく、今後は日本とタイから出荷すると説明している。

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ネッドカーでは現在、欧州市場向けの小型車「コルト」の生産およびSUV車「アウトランダー」のノックダウン(KD)生産を行っている。従業員数は約1,500人。同工場の生産はピーク時に20万台を超えていたが、メディア報道によると昨年度は5万台に落ち込み、稼働率が大きく低下していた。欧州自動車工業会(ACEA)の統計によると、三菱自動車の欧州連合(EU)における2011年通期の新車登録は10万1,138台だった。

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同社は2010年12月に「コルト」を2012年末で終了する方針を決定。「アウトランダー」は2012年末まで生産を継続するものの、2013年以降の生産車種については未定としていた。今回の決定により、2013年以降は新たな生産車種を投入せず、アウトランダーも生産を終了することになった。

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メディア報道によると、欧州で日本の自動車メーカーが生産を終了するのは初めてという。三菱自動車は、ネッドカーの存続について今後協議していくと説明している。メディア報道によると売却先を模索していく方針とみられている。

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同工場は、1991年に三菱自動車、ボルボ、オランダ政府の合弁事業として生産を開始した。10年後の2001年に三菱自はネッドカーの全株式を取得して完全子会社とした。同工場の累計生産は約110万台となっている。

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