仏自動車大手のプジョーは8日、ドイツのフランクフルトで同社のクロスオーバーSUV「3008」をベースに開発したディーゼルハイブリッド車「3008 Hybrid 4」を披露した。9日付けの独技術情報サイト『ATZオンライン』によると、プジョーは同モデルを「3008」と同様にフランスのミュルーズにある本社工場で生産する。年1万5,000台を生産する計画で、「3008」シリーズ全体の10%強を占める見通しという。
\同モデルは前輪を2.0リットルのディーゼルエンジン、後輪を電気モーターで駆動させるフルハイブリッド車。新欧州ドライビングサイクル(NEDC)では、走行100キロメートル当たりの燃費が3.8リットル、走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は99グラム。ニッケル水素電池(NiMH)(5.5アンペア)を搭載し、電気モーター単独で約5キロメートルを走行できる。電気モーターの最高速度は60キロメートルで、これを超えるとディーゼルエンジンが作動する。
\『ATZオンライン』によると、同モデルには、プジョー「508」の後輪にも採用されているマルチリンク式サスペンションが採用されている。同構造により、ディーゼルやガソリンエンジン車に関係なく、幅広いセグメントや車体デザインにハイブリッドシステムを採用できるという。プジョーにとって2番目のハイブリッド車「508RXH」は2012年春に欧州市場に投入される予定。
\また、同誌によると、ニッケル水素電池(NiMH)は三洋が供給している。独自動車大手のボッシュからは、電気モーターやアイドリングストップ機能、パワーエレクトロニクス、高圧発電機などを調達している。
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