インド自動車大手のタタ・モーターズが、ルーマニアのクルージュ県にあるテタロム工業団地に工場を開設することを検討している。同県のアリン・ティーゼ知事がこのほど現地報道陣に明らかにした。同工業団地は昨年11月にフィンランドの通信機器大手のノキアが工場を閉鎖したため、新たな企業を誘致している。先月末にイタリアのデザイン家電大手のデロンギが旧ノキア工場を買収。また、今月初めには独自動車部品大手のボッシュが新工場の建設を発表している。
\アリン・ティーゼ知事によると、タタ・モーターズは昨年4月から同県への工場進出に向けて交渉を開始しており、当時は数千万ユーロの投資を計画していたという。タタはいまのところルーマニアへの進出計画については言及しておらず、東欧に新工場を開設することを検討しているとコメントするにとどめている。
\タタの代表団はすでにテタロム・インダストリーパークを視察済みで、交渉は今後も続く見通しだ。
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