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2012/2/17

企業情報 - 自動車メーカー

ルノー・日産、モロッコに新工場開設

この記事の要約

ルノー・日産アライアンスは2月9日、モロッコ北部のタンジェに建設していた新工場を稼働させた。生産能力は40万台となり、主にエントリーモデルを生産していく。工場の建設には総額10億ユーロを投資、二酸化炭素(CO2)排出量を […]

ルノー・日産アライアンスは2月9日、モロッコ北部のタンジェに建設していた新工場を稼働させた。生産能力は40万台となり、主にエントリーモデルを生産していく。工場の建設には総額10億ユーロを投資、二酸化炭素(CO2)排出量をほぼゼロに抑え、産業排水を出さない環境にやさしい設計となっているという。従業員数は2015年までに6,000人を見込んでいる。

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新工場では、コンパクト多目的車(MPV)「ロッジー(Lodgy)」と乗用車としても利用できるコンパクトバンの新モデルを生産する。モロッコ市場向けのモデルはこれまで、ルーマニアのピエスティ工場とモロッコのカサブランカ工場(SOMACA)で生産していた。

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また、モロッコ政府の協力を受けて従業員の訓練施設「IFMIA(Institut de Formation aux Metiers de l’Automobile)」を開設した。同施設の運営資金はモロッコ政府が全面的に負担する。IFMIAでは同工場の従業員だけでなく、部品会社の従業員も訓練を受けることができるという。また、フランスのフランにあるルノーのグローバルトレーニングセンターでは新工場の従業員168人が技術指導要員としての訓練を受けた。

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新工場の建設では、ルノー、モロッコ政府、仏環境サービス大手のヴェオリア・アンヴィロンヌマンが協力し、環境負荷の少ない生産工程や再生可能エネルギーの利用、水の循環システムなどを開発した。CO2排出量は同水準の生産規模(年40万台)の向上と比べ98%(年約13万5,000トンに相当)削減することに成功。また、水道水の使用量を70%削減している。

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ルノーは1928年にモロッコ市場で販売を開始。2011年の新車販売市場では、ルノーのルーマニア子会社のダチアが首位、ルノーは2位となり、合わせて約37%のシェアを確保した。

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