昨年1月に倒産した独アルミホイールメーカーBBS(シルタッハ)の管財人は、軽金属ホイール部門を墺投資会社チロル・エクイティと墺事業家のウド・ヴェントラント氏に売却することで合意した。両者はシルタッハとヘアボルツハイムにある工場と従業員340人を引き継ぐ。3月半ばに買収手続きが完了することを見込んでいる。チロル・エクイティが2月27日、明らかにした。
\BBSは低価格のアジア製品との競争激化で主力のアルミホイール部門の経営が悪化し、2011年1月1日に倒産した。破たん直前の10年12月にはヘアボルツハイム工場の売却でスイス同業のローナルと基本合意したが、翌年3月に合意が白紙撤回されるなど、経営再建は難航した。同社の管財人は事業の一括売却に向けて交渉を続けたものの買い手が見つからず、11年12月にはモータースポーツ部門を小野グループ傘下のワシ興産に売却。残る軽金属ホイール部門の身売り先を探していた。
\チロル・エクイティは売上高1億~1億5,000万ユーロの中堅製造業の再建を得意としており、今年1月にも独金属ジョイント・コネクターメーカーのRSNを買収している。
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