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2012/3/9

一般・技術・その他 (旧)

アウディ、OLEDなど開発中の新技術を発表

この記事の要約

独高級車メーカーのアウディはこのほど開いた年次記者会見で、有機発光ダイオード(OLED)を採用したテールライトや自動駐車システム、炭素繊維複合材料(CFRP)を使用した軽量部材などの開発状況を発表した。\ 現在の発光ダイ […]

独高級車メーカーのアウディはこのほど開いた年次記者会見で、有機発光ダイオード(OLED)を採用したテールライトや自動駐車システム、炭素繊維複合材料(CFRP)を使用した軽量部材などの開発状況を発表した。

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現在の発光ダイオード(LED)は点状の光源であるが、OLEDは面発光が可能になるため、アウディは、面状のOLEDを並べたテールライトのデザインを開発している。また、OLEDを使い、ブレーキのかけ具合を光の量で表示し、後続車両に知らせるシステムや、3Dデザインも開発しているという。

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自動駐車システムは、ドライバーが駐車場の入口に車を停めて下りると、センサーなどを使って車両が適切な駐車スペースに誘導される。ドライバーが戻ってくると、車両は入り口まで出てくる仕組み。

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CFRPでは、帯状のアルミニウム部材と重ねて車体フレームに使用する開発のほか、車台にCFRP製のコイルスプリングを使用する開発が進められている。

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■ 伊ソジェフィ、CFRP製コイルスプリングを開発

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CFRP製のコイルスプリングは、伊自動車部品メーカーのソジェフィ(Sogefi)が開発したもので、鋼鉄製に比べ40~70%軽く、1台当たり4~6kg軽量化できるという。また、製品寿命が長く、生産に必要とするエネルギー消費を抑えることができるほか、走行時の騒音が少ないといった利点などがある。

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ソジェフィのCFRP製コイルスプリングを採用する自動車メーカーはアウディが最初という。アウディは年内に電気自動車「R8 Eトロン」の車台に採用し、公開する予定。2013年には中級・上級モデルにも順次、採用していく計画という。

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