完成車メーカー同士の提携が活発化するのにともない、カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルが大きな恩恵を受けている。同社欧州法人のギュンター・アプファルター社長は12日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』に対し「メーカー同士の提携によって、両者のとりもち役として我々のような中立パートナーの重要性が高まっている」と発言。プラットフォーム開発など提携メーカー同士の対立につながりやすい分野では、どちらのグループにも属さない第3者に生産業務を委託するケースが増えているという。
\マグナは自動車部品の世界的大手で、ほぼ全ての自動車メーカーに部品を供給しているほか、完成車の受託生産や製品開発事業も手がけている。
\完成車メーカー同士の提携による恩恵の一例として、アプファルター社長はルノーとダイムラーの戦略提携を挙げる。同提携によって、マグナのオーストリア法人(マグナ・シュタイヤ)は小型車1モデルの生産を受託した。仏PSAプジョーシトロエンと米ゼネラルモーターズ(GM)の提携でも新たな事業を受注できる可能性が高いとし、期待感を示した。
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