独レンタカー最大手のシクストが15日発表した2011年12月通期決算(速報値)の税引き前利益(EBT)は前年比35.8%増の1億3,890万ユーロとなり、過去最高益を更新した。レンタカー事業が好調だったことに加え、個人・法人向けモビリティサービス(リムジン、代車サービスなど)の需要が伸び、収益を押し上げた。また売上高より利益を重視する戦略も奏功した。営業利益(EBIT)は21.5%増の1億8,300万ユーロ、売上高は1.7%増の15億4,000万ユーロだった。
\事業別売上高では、主力のレンタカー事業が10.9%増の8億9,570万ユーロに拡大。国外事業が2割近い伸びを示した。ドイツ国内の売上高は7.2%増にとどまったものの、競合を上回る成長を示した。リース事業の売上高は、サービスの主軸を収益性の高いフリート管理やフルサービス・リースにシフトしたことで2.5%減の4億350万ユーロにとどまったものの、EBTは34.2%増の2,540万ユーロに拡大した。
\今期についてシクストは、世界レベルで景気にブレーキがかかり、11年にくらべ低い成長にとどまるとの見通しを示している。
\11年決算の最終報告は4月17日に発表する予定。
\