半導体大手の蘭NXPは15日、電源電圧48Vに対応したフレックスレイ・トランシーバーを開発したと発表した。現行の自動車用バッテリーの電圧は12ボルトだが、車載電子機器の増加による電力不足が問題になっており、電圧の引き上げが不可避になっている。NXPは新たなトランシーバーの市場投入で48V化への流れを支援したい考えだ。
\自動車電源電圧の48V化については、ルートヴィヒスブルクで11年に開催された国際自動車エレクトロニクス会議でBMW、アウディ、ダイムラー、ポルシェ、フォルクスワーゲンの独主要メーカー5社が共同で推進していく意向を表明した。12Vから48Vに移行すればケーブルの導体径を小さくできるため車体重量を低減できるなどのメリットがある。
\48V対応のトランシーバーは、コントローラエリアネットワーク(CAN)規格向けがすでに実用化されており、フレックスレイ規格向け製品が新たに市場に出ることで、将来発売される新型車の48V化に弾みがつきそうだ。
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