仏自動車部品大手のフォルシアは19日、豊和繊維工業(愛知県春日井市)と合弁会社「フォルシア豊和インテリア株式会社(FHI)」を設立したと発表した。日産自動車を始めとする日系自動車メーカーと展開するグローバルビジネスを拡大するのが狙い。
\FHIは神奈川県厚木市に本拠を置き、ドアパネル、インシュレーション、ソフト・トリム、ルーフ・トリムをはじめとするインテリアシステムの開発を手がける。今回の提携の主な目的は、フォルシアが日本で日産車向けドアパネル、ソフト・トリムの主要サプライヤーとなり、フォルシアと豊和がグローバル規模で日産向けサポートを強化することにある。両者は世界各地にあるそれぞれの拠点で部品の生産を分担して行うが、メキシコと中国に関してはFHIが共同の生産拠点を設立する。
\FHIは北米(メキシコ、米国)、南米(アルゼンチン、ブラジル)、欧州(英国、ロシア、スペイン)、アジア(日本、中国、インド、インドネシア、マレーシア、台湾、タイ)および南アフリカの部品生産をサポートする。 2016年までにフォルシア、豊和の日産向け営業実績を1億ユーロとすることを目指す。両社は提携後初の業務として、メキシコ、タイ、南アフリカ、スペイン、南米の5拠点で生産されるグローバルな新型車に関する受注が決定している。この新型車は年間40万台の生産を目標としている。
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