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2012/5/4

企業情報 - 自動車メーカー

ピニンファリーナ、再建にめど

この記事の要約

経営再建中の伊自動車デザイン・開発会社ピニンファリーナは、融資の返済条件の見直し(リスケ)で債権銀行団と合意した。返済期限を3年延長し2018年までとするほか、金利も引き下げる。今回の合意によって、同社の経営危機はとりあ […]

経営再建中の伊自動車デザイン・開発会社ピニンファリーナは、融資の返済条件の見直し(リスケ)で債権銀行団と合意した。返済期限を3年延長し2018年までとするほか、金利も引き下げる。今回の合意によって、同社の経営危機はとりあえず回避された。4月26日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版)』が報じた。

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ピニンファリーナは1930年の設立。工業製品や自動車のデザイン・設計のほか、自動車の受託生産(OEM)・販売を手がける名門コーチビルダーだったが、経営不振が続いていた。同社は経営再建に向け、OEM事業から撤退し、3つの工場のうち1つを売却、1つは仏ボロレに貸与した。事業整理によって07年に6億7,000万ユーロだった売上高は11年には6,200万ユーロにまで縮小、従業員数も4,450人から780人に減少した。

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今回の合意で倒産・消滅の危機は逃れたものの、同社は資金的にはなお苦しい状況にある。今後はデザインとエンジニアリングサービスに経営資源を集中し、事業の安定と拡充に向けて新たな投資家や提携先を探す方針だ。

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