独化学大手のBASFは4月26日、リチウムイオン電池用電解液などを製造する米ノボライト・テクノロジーズを買収すると発表した。親会社である米投資会社アルゼナル・キャピタル・パートナーズから持ち分を取得する。取引金額については公開しないことで合意している。
\ノボライトは米国と中国に拠点を持ち、従業員数は167人。今回の取引には、リチウムイオン電池用電解液を開発・生産・販売するエネルギー貯蔵事業のほか、アリールホスフィン、高機能溶剤、カスタム・メイド製品などを含む高性能材料事業が対象となる。
\また、韓国の六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)メーカーであるフーソンとの合弁事業もBASFが引き継ぐ。LiPF6はリチウムイオンでインチの電解液の材料となる。
\ノボライトは米ルイジアナ州のバトンルージュと中国の江蘇省の蘇州に工場を持つ。また、フーソンとの合弁会社は江蘇省の南通に新工場を建設している。
\BASFは今回の措置により、欧州、米国、アジア・太平洋地域においてリチウムイオン電池用電解液の生産拠点を持つことになる。
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