ライプチヒ技術・経済・文化専門大学(HTWK Leipzig)のデトレフ・リーマー教授を中心とする研究チームは、タイヤの表面が走行状況に応じて変化する技術の研究を進めている。同プロジェクトは、ドイツのハノーバーで4月23~27日に開催された国際産業見本市「ハノーバーメッセ」で紹介された。
\研究チームは、高速道路や砂利道などの走行環境や路面状況、晴天や雪、雨などの天候条件に応じてタイヤの表面の溝の形(縦方向、横方向の溝)を変形させる技術を研究している。同技術の実用化により、例えば夏・冬のタイヤ交換も不要になると見込んでいる。タイヤの骨格層(カーカス)などに作動装置を組み込むことや、形状を変えることができる素材の採用を検討しており、具体的には、圧電セラミックスアクチュエータ、記憶形状合金、スマートマテリアルと呼ばれる高機能・多機能・新機能材料の研究などを進めているという。
\リーマー教授によると、研究プロジェクトはまだ製品化には至っていないものの、慎重を期してすでに特許申請を済ませているという。
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