自動車の排気系部品や暖房システムを製造する独エーベルスペッヒャーが21日発表した2011年通期連結決算の営業利益(EBITベース)は1億3,190万ユーロとなり、前年の2倍に拡大した。国外事業が好調でけん引したほか、ドイツでも堅調に推移した。売上高は34%増の25億9,050万ユーロで、世界金融危機前(08年)の水準を上回った。自己資本比率は1.9ポイント増の21.2%に、事業活動によるキャッシュフローは1,550万ユーロから7,870万ユーロに改善した。
\事業別売上高は、主力の排気システムが33.9%増の21億4,200万ユーロ、暖房システムが34.1%増の4億4,900万ユーロにそれぞれ増加した。地域別では本拠地ドイツが10億6,400万ユーロ(9.1%増)、独以外のEU諸国が7億1,200万ユーロ(79.2%増)、南北アメリカが5億2,100万ユーロ(44.8%増)、アジア・アフリカ・オーストラリアが1億6,800万ユーロ(65.9%増)などとなっている。
\同社は今年について、引き続き成長基調を維持するものの、成長率は大幅に鈍化するとの見通しを示している。
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