航空宇宙・防衛・自動車産業用機材の疲労試験を手がけるIABGはこのほど、オットーブルン(ミュンヘン近郊)にある試験場に2つめのシリンダーヘッド疲労試験設備を導入した。試験能力を拡大するとともに、産業用エンジンなど大型エンジンも検査できるようになる。
\新たな試験設備はシリンダーヘッドの熱疲労特性を評価するもので、1度に6本のシリンダーヘッドをテストできる。温度や加熱の方向を個別に設定・制御できるほか、加熱・冷却のサイクルも自在にコントロールできるという。
\IABGによると、従来の方法ではエンジンに組み込んだ形で連続運転による耐久試験を行う必要があったが、新たな試験システムではエンジンとセットでテストする必要がないため、早期の開発段階で性能を確認できるほか、コストも削減できるという。
\IABGは1961年、航空宇宙産業と国防省向けの検査・試験機関として独連邦政府の主導で開設された(現在は民営化)。自動車用機材の試験は1975年から実施している。
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